よく耳にする「一戸建て」ですが、その定義や特徴をしっかりと把握している方は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は一戸建てについて、混同されやすい一軒家や集合住宅と異なる点を解説していきます。

また、一戸建ての種類もみていくため、ぜひ自分の価値観にあった住宅を見つけてみてください。

 

一戸建てとは

一戸建てとは、家族が住んでいる一棟の独立した住宅を指します。

夫婦や子供を含めた一世帯で住むのが、最も多い一戸建てのパターンです。

しかし、親世帯と子世帯が一緒に暮らす二世帯住宅も一戸建てと考えられるため、世帯数は関係ありません。

 

また、一棟の建物内の区切られた居住スペースで、複数の世帯が隣接して暮らしている住宅を集合住宅といいます。

水平方向にのみ区切られた住宅を「長屋」、水平垂直方向に区切られた住宅を「マンション」や「アパート」と呼び、集合住宅の一種と考えるのが一般的です。

集合住宅は一戸建てと異なり、それぞれの居住スペースである専用部分と、玄関や廊下・エレベーターなどの共用部分で構成されています。

 

一戸建てと一軒家の違い

「一戸建て」と同義で使われがちな「一軒家」は、その性質が全く異なるものです。

ここでは両者の差異を見ていきましょう。

 

一戸建て

上記で見た通り、一戸建てとは集合住宅ではなく、一〜二世帯が住む一戸の住宅です。

隣や周辺には同じく一戸建てが経っている場合が多く、住宅街を形成します。

一戸建ては、複数の建物が並ぶ中の一棟の独立した家と考えましょう。

 

一軒家

一軒家も一棟の独立した家ですが、周辺に家屋が無い点で一戸建てと異なります。

エリア内で一棟だけ建っている住宅を意味し、居住世帯数は関係ありません。

長屋やマンションのように、複数の世帯が暮らす集合住宅も、周りに家屋がないケースでは一軒家と呼ばれます。

 

一戸建ての種類と特徴

ここでは一戸建ての種別やそれぞれの特徴、一戸建てならではの利点を確認していきましょう。

 

一戸建てのタイプ

一戸建てには主に3つのタイプがあります。

 

建売住宅

建売住宅とは、土地に加えて既に建設された住宅がセットで売られている形態のことです。

不動産会社やハウスメーカーが一定区画で分割して販売する分譲地も、住宅とセットで売られれば分譲住宅と呼ばれ、建売住宅の一種になります。

 

外観やレイアウトが既に決まっているため、実物を見て入居後のライフスタイルが想像しやすいのが特徴です。また、販売価格が明確で、購入後すぐに入居できるのも魅力の一つでしょう。

 

注文住宅

注文住宅とは、その名の通り一から注文して新築する住宅を指します。

建売住宅と異なり土地がセットで売られていないため、所有している土地に建設するか、土地がない場合は土地探しから始めて、購入予定の土地に建設することになるでしょう。

 

間取りやデザインに対し設計段階から意見を反映できるため、好みのオリジナル住宅を建てられます。

予算にあった建築も可能で、完成までの建設過程も見られるため安心できるでしょう。

 

中古住宅

中古住宅とは、以前に他の人が暮らしていた住宅を指します。

未入居の場合でも、建築から2年以上経過した住宅は中古とみなされる点を把握しておきましょう。

 

新築住宅と比べ低価格で購入しやすいのがポイントです。

また最近では、住宅内部を改築したリノベーション物件も人気があります。

 

一戸建て特有の特徴・メリット

では一戸建ての特徴やメリットを見ていきましょう。

 

プライバシーが確保しやすい

一戸建ては建物内に一〜二世帯のみが暮らす、独立的な環境が特徴です。

集合住宅と比べて近隣住人と顔を合わせる機会が少なく、程よい距離感を保てます。

また、複数フロアで部屋数が多い傾向にあるため、家族内でもプライベート空間を作れるのが魅力の一つです。　

 

近所トラブルが少ない

マンションなどの集合住宅は、上下左右に暮らす住人の生活音や振動が気になるケースもあります。

その反面、独立した一棟の建物である一戸建ては、騒音・振動トラブルに悩まされず、近所トラブルに遭いにくいのがメリットの一つです。

 

規約に縛られない

マンションなどでは、建物の管理上、一律のルールが定められているケースがあります。

代表的な例としてペットの飼育を禁止している住宅も多いでしょう。

しかし、一戸建てはそのような規約に縛られず、自由度の高い生活が送れます。

 

自由にアレンジできる

一戸建ては、ライフステージや家庭環境に合わせてリフォームしやすいのがポイントです。

間取りの変更や部屋の増築、庭を作ってガーデニングを楽しむこともできます。　

 

一戸建ての注意点

利点が豊富な一戸建てですが、マンションなどのように管理費や修繕積立金がないため、万が一の故障や修理の際の費用は全額自己負担となります。

また、防災や防犯対策もしっかりと自分で行う必要があるでしょう。

 

 

 

 

分譲住宅は、家を初めて買う人におすすめ

いかがでしたでしょうか。

今回は一戸建ての特徴や種別、利点を解説しました。

一戸建ての中でも分譲（建売）住宅は、土地と周辺環境を意識した住宅のセット販売によって、価格が明確かつ入居後のイメージがしやすいため、初めて住宅を買う方におすすめです。

迷っている方は、実物に足を運び検討してみるのが良いでしょう。

 

 

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