物件探しの際には、一戸建てかマンション、持ち家か賃貸など、ライフスタイルや好みに合わせた比較・検討が大事です。

特に、新築物件か中古物件かではコストも大きく変わるため、迷う方も多いのではないでしょうか。

また、「新築」の正しい定義は、意外と知られていないケースもあります。

 

そこで今回は、不動産業界における「新築」の定義と、新築に暮らすメリットを紹介します。

物件探しの際に正しい判断ができるよう、マイホーム購入や引っ越しを検討している方は、参考にしてください。

 

 

新築の定義とは

 

では早速、不動産業界における新築の定義を見ていきましょう。

 

法律上の定義

 

「新築」という言葉は大きく2つの意味を持ちます。

一つは、新しい建物を建築すること、もう一つは新しく建てられた建物本体です。

 

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」では、「新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの（建設工事の完了の日から起算して一年を経過したものを除く。）」と規定されています。

 

建物が完成すると、建築基準法で定められた「建築確認、中間検査、完了検査」の3つが行われ、基準を満たすと認められる場合、検査済証が交付されます。

建築工事の完了日とは、厳密にはこの検査済証に記載された日のことです。

つまり、検査済証の発行日から1年間は「新築」と呼べる期間になります。

 

注意点

 

注意すべき点は、新築と呼べるのは、誰も入居していない物件に限られる点です。

建築後1年未満でも入居者がいた場合には、新築ではなく中古物件扱いとなり、「築浅物件」と呼ばれます。

つまり、新築とは建築後間もない、未使用物件と考えると良いでしょう。

 

新築賃貸物件の場合、部屋や生活環境に問題がないにもかかわらず、入居して短期間で退去すると、貸主に嫌がられます。

アピールポイントである「新築」表記ができなくなるためです。

早期退去防止のため、違約金を多めに設定しているケースも多いでしょう。

 

新築と未入居物件の違い

 

物件探しをしていると、「未入居物件」に出会うかもしれません。

一見同じような新築と未入居物件ですが、違いがあります。

 

未入居物件とは、建築後1年以上経過している未使用物件のことです。

築年数は伸びるものの、状態としては新築に近く、中古物件であるため価格も下がります。

 

コストを抑えながら新しい家に住みたい方には、おすすめの物件です。

 

新築のメリット

 

では、新築で暮らすメリットは何でしょうか。

 

建物や設備が新しい

 

新築に暮らす最大のメリットは、新しく完成したばかりの建物で過ごせることです。

誰も住んだことがないため、傷や痛みもなく清潔な状態を満喫でき、快適に暮らせるでしょう。

また、築年数が浅いため、省エネや断熱・防音などに配慮した最新の設備が導入されているケースが多いです。

耐久性が高いと考えられ、長く安心して住めます。

 

維持費用が安い

 

中古物件を購入する場合、購入してから短期間で建物の修繕やリフォームが必要になる可能性もあります。

一方で、新築は築年数による劣化がないため、建物の維持費用がかかりにくいです。

 

また、環境に配慮した最新の設備・設計により、光熱費など日々のランニングコストを抑えられるかもしれません。

 

税金の優遇措置がある

 

家を購入すると、住宅ローンの他に固定資産税・不動産取得税・登録免許税などの各種税金を支払わなくてはなりません。

ただし新築の場合は、税金の支払いに対する優遇措置が大きいです。

例えば、新築購入時に行う所得権保存登記は、本則税率0.4%のところ0.15%まで軽減されます。

また固定資産税や不動産取得税も、床面積の要件を満たせば、大きく軽減されます。

 

さらに、住宅ローン借入から13年間は、所得税と住民税から年末ローン残高の1%分、控除を受けられるという制度があるため、見逃さないようにしましょう。

 

価値が高い

 

新築は中古物件に比べ、価値が高いです。

住宅購入後、入居前に万が一、転勤や病気などで家を手放さなくてはならなくなった場合、「新築」というアピールポイントを残したまま売却できます。

ただし、転売手続き中に建築後1年が経過すると、未入居物件になってしまうため注意しましょう。

 

好みを反映できる

 

住宅購入には、主に建売住宅と注文住宅があります。

前者では、すでに完成した住宅と土地がセットで売られるのに対し、後者では購入した土地に一から住宅を建てます。

そのため、家族構成やライフスタイル、好みに合わせた家を自由に建てられるのがポイントです。

既存の住宅でなかなか気に入った物件が見つからない方や、住宅に強いこだわりがある方は、新築の注文住宅が向いているでしょう。

 

 

 

 

新築の分譲一戸建て住宅販売で好みの物件を探そう

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、新築の法的な定義やメリットを紹介しました。

分譲一戸建て住宅では、希望に沿った間取り・土地を選べます。

マイホーム購入の際には、ぜひ一度、住宅展示場に足を運んでみてください。

 

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