一戸建てにかかる維持費は?内訳と支出のシミュレーション
一戸建ての嬉しいポイントといえば、やっぱり広さと自由度の高さ。
購入後も、リフォームや改築がしやすく、自分の好みやライフスタイルに合わせて住みやすく工夫ができます。
一方で、戸建てならではの大変なところとして挙げられるのが、家のメンテナンスや補修です。
修繕費や、税金や保険などの維持費を計上していないと、これらの出費で赤字になってしまったり、きちんとメンテナンスができなくなってしまったりということが起こり得ます。
そこで今回は、一戸建てを購入して以降、どのような維持費がかかるのか、どの程度の予算が必要なのかということを詳しく解説します。
一戸建ての維持費について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
一戸建ての維持費は年間どのくらいかかるのか
一戸建ての維持費として挙げられる支出を確認しておきましょう。
まず、一戸建て・マンションを問わず住宅の所有者が支払わなければならない、固定資産税(地域によっては都市計画税が追加)があります。
当然ですが、住宅ローンとは別の支出となります。
併せて、火災・地震保険料の支払いがあります。火災保険は持ち家であればほとんどの方が加入していて、火災による損害のほか、落雷や水害などの自然災害による損害を補償してくれます。
近年は、豪雨や台風による被害が甚大化しており、保険の支払額が増加しています。
保険料もたびたび引き上げられているため、負担は決して軽くありませんが、万が一の時には大変ありがたい存在でもあります。
火災保険に付帯できる地震保険は、その名の通り地震による損害を補償するものです。
そして、数年単位で大きな出費となるのが修繕費です。たとえ大切に住んでいても、築年数が長くなればなるほど、外壁や屋根、庭、床などは少しずつ劣化してしまいます。
マンションであれば、外壁や共用部は積立金を用いて修繕工事が行われますので、ある程度お任せすることができますが、一戸建ての場合は、全て自分たちで意思決定する必要があります。
修繕・リフォームする場所やグレードによって、予算は大きく変わります。
年間維持費のシミュレーション
実際のところ、どれくらいの維持費が必要なのでしょうか。簡単にシミュレーションすると、1年あたり約30~35万円となります。
内訳を見ていきましょう。
まず固定資産税は、築年数や土地の広さ、エリアによって額がまちまちですが、一般的な一戸建てですと年間約10~15万円程度が目安です。
続いて、火災・地震保険料です。
これまで火災保険の契約期間は最長で10年でしたが、2022年中には最長5年に短縮されることが発表されています。
地震保険はもともと契約期間が最長5年で、どちらも契約期間が長いほど割引率が大きくなります。
保険料は、家屋の構造(木造・鉄骨)や、住宅のある地域、補償内容などさまざまな要素によって決まりますので、同じ一戸建てでもかなり金額に差が出ます。
例として、5年契約で約15~20万円と見積もると、年間で約3~4万円の負担となります。
見込みが難しい修繕費は、外壁、床、トイレ、バスルーム、キッチンなど、場所ごとに見積もります。
リフォームや修繕の内容により大きく変わりますが、一箇所につき50万円~100万円以上かかることが多いでしょう。
新築の場合、約10~15年で各場所の修繕が必要になってきます。
入居後すぐの出費ではないものの、時期が来ると立て続けに補修ということもありますので、少しずつ貯めておくことが大切です。
修繕費用の総額は、築30年で約500万円というデータもありますので、今回は年間で約16万円とします。
維持費を抑える方法
年間30万円以上となると、一戸建ての維持費はなかなか高額だと感じる方もいるでしょう。
しかし、維持費を抑える方法はいくつかあります。
まず、火災保険に関しては、補償の内容を見直すことで保険料を下げられる可能性があります。
例えば、水害リスクがほとんどない地域であれば、水害の補償を外しても良いかもしれません。
また、万が一の際の補償金額を下げることも選択肢のひとつです。
修繕・メンテナンスは、できる範囲の部分を自分たちで直したり、清掃したりすると費用は格段に抑えられます。
また、リフォーム時に今後のメンテナンスが必要ない、あるいは少なくて済む素材を選ぶのもおすすめです。
また、リフォームの依頼先は複数候補を挙げておき、相見積もりをとって賢く業者を選定しましょう。
戸建てを購入する際は維持費の計上を
いかがでしたでしょうか。
今回は、一戸建ての維持費の内訳や目安について紹介しました。
購入を検討している時、維持費まではなかなか考えが及ばないかもしれません。
大切なマイホームを守り、住み続けるための費用ですので、一度シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
本記事が、マイホームを探す方の参考になれば幸いです。
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